頭の中身を手書きで吐き出す

頭の中を整理するのに、ずっと紙とペンを使っている。方法は単純で、頭に浮かんだことをひたすら書き出していく。そして、書き出した言葉同士を矢印で結んだり、図示したり。その後で、具体的な行動など次の一手を考える。そうすることで、頭の中身を出してすっきりさせられる。

この習慣を始める前は、何か考えるときに頭の中で悩むばかりで、ストレスが半端ではなかった。そこで手書きを試してみると、ストレスを大幅に減らせるようになった。

一応参考にした情報整理術

ただ頭の中身を吐き出す。この上なく適当なやり方だが、一応参考にした情報整理術が2つある。

1つはゼロ秒思考。頭の中身を、A4の紙に1分以内にどんどん箇条書きにしていく方法だ。枚数を重ねていくことで、思考力が上がるとのこと。詳しくは書籍をどうぞ。

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もう1つはGetting Things Done(GTD)だ。頭の中にあるTODOや懸念事項をすべて書き出してリスト化、優先事項をつけるなり処理なりする方法だ。これも詳しくは書籍を参照のこと。

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これら2つの整理術を一時期忠実に試していたが、どうも続かなかった。自分で無理なく続けるために、そこから頭の中身を書き出すという手順のみ抜き出して実行している。本家のやり方と比べると効果は落ちているかもしれないが、それでも頭の負荷は大幅に減っている。

手書きよりもパソコン入力が良いのでは?

手書きするよりも、パソコンでエディタなどに入力した方が早いし資源の節約になるじゃないか、という見方も当然あるだろう。もちろん一理あると思うが、結論から言うと私の場合は続かなかった。

文章をキーボードで打ち込むのと、頭の中身を吐き出す作業が、どうも結びつかない。文字を打つことに大きく集中してしまい、頭から情報を取り出せているような気がしにくい。なぜだろうか。よくわからないが、私にとっては情報吐き出しの効率が悪くて仕方なかった。パソコンで完結させられれば楽だったのだが、諦めて手書きをしている。そうして続けていると、だんだん紙とペンに愛着が湧いてくる。手書きという動作自体に楽しさを感じるようになっている。自己満足以外の何ものでもないが、手書きしている時間は楽しみのひとつになっている。

手書きにはコストがかかる

頭の中を手書きする方法にはもちろん欠点もある。紙の消費が多くなることだ。

ふだん使っているのは100枚綴じのA4レポートパッド、税込みで500円強だ。1枚あたりに換算すると5円台。それなりに金額はかかっている。レポートパッドを何度も買い換えつつ使っているので、トータルで見ると馬鹿にでかない。もしパソコンで完結させられていたら、丸々費用を浮かせられたのかもしれない。しかし、頭の中をクリアにしてストレスを減らせるのだから、紙代くらいは安いものだと思う。1回5円のリフレッシュだと思えば、ありがたいものだ。

一方で、紙の資源を消費しているという事実は認めざるをえない。ペーパーレスがうたわれている中で、時代に逆行しているかもしれない。しかし少なくとも、紙の無駄遣いをしているつもりはない。仕事や勉強を前に進めるために、紙を有効利用していると自分では思っている。

手書きに助けられている

私としては、冒頭にも書いた、頭の中だけで悩むストレスに耐えられなかった。もちろん頭の中だけで考えられる人もいるだろう。でも私はある意味そこから逃げた。でも、手書きの習慣を始めて良かったと思う。もっと良い方法がないかと考えはしつつ、これからも続けていきたい。